ひな工房のブログ

木彫りの仕事をしながら、つれづれ季節の移ろいを楽しみつつ今日の出来事を綴ります。

2014年10月

ご無沙汰しました!二年ぶり、中山温子さんとの二人展を
この秋、開催いたします。

二年前の今頃、温子さんのおじいさまが昔Barbershopをされていた
空店舗をふたりで改装。
一回目の「木々に陽がさす」二人展をさせていただきました。

歩みの鈍い、カメ二匹・・・
20年越しの約束でした。

中山温子という人について、私の勝手な見解をすこし・・・

彼女の生活圏に入っていくと、まるで時間をさかのぼっていくような感覚に
なります。そうタイムスリップ・・・
明治か大正なのか、古き良き時代の日常の生活を大切に暮らしている、
本当に希少な女性です。
彼女の織り上げる着物地は、庭で育てられた草木で染め上げられ機織り機で
手織りされます。

20年前、彼女の織った紬織を見たときに思ったのは、
この若さで、どうしてこの色彩の深みがだせるのだろうと。

それは彼女とともに過ごすことで納得がいきました。
生まれて生きてきた年数だけが、その人を形づくっていくものではないのですね。

温子さんの作品を少し。
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台風18号の通過に伴い、
明け方にかけてかなりの雨が降り続きました。

夏の豪雨被害、そして御嶽山の噴火とブログ更新のたび、
自然災害に触れることが本当に多くなりました。

この夏の思い出として、南アルプス北岳登山のことに触れようと
思っていたら、山頂から眺めたはずの山が・・・

汗した以上の雄大な眺望と達成感を与えてくれた山々は、
やはり計り知れぬエネルギーを蓄えているのですね。

予知するなんてことはもしかしたら驕りであって、
大きなものの上に、少しの時間をいただいているだけなのかな・・

あの碧空の向こうに突然わきあがった噴煙の映像を
ずっと忘れずにいようと思いました。
撮影された方々のこと。
亡くなられたたくさんの方々のご冥福をお祈りいたします。


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